クビ宣告を受けたブルーノ氏。
しかし、最後まで金にがめついのがこの男。
本社への出社にかかった事細かい経費を最後に要求してきたらしい。
申し訳なかった…なんて片隅にもなかろう。
こんなブルーノ氏なので、
支給していた会社のロゴが入ったポロシャツを回収するよう指示がきた。
安いものだが、
このとんでもない男に会社のロゴ入りを持たれるわけにはいかないとの考え。
ポロシャツはブルーノ氏が滞在していたという部屋に置いてあるようだ。
つまり、チェックアウトしていない。
どういうことだ?
本社からはそのポロシャツが回収できるまで、
あらゆる経費の精算をしないと通告。
金にがめついブルーノ氏なので、こうなれば必至。
前職時代のタイ人の知人に連絡して、
部屋までポロシャツを取りに行ってもらうことになった。
このタイ人とブルーノ氏は前職からの長い付き合いのようで、
ブルーノ氏のタイ人奥さんとも親交がある。
この人選がまちがっている…なんてまだ気づかないブルーノ氏。
このタイ人とポロシャツ受け渡しについて、
うちの事務の子と連絡を取り合っていると、
突然、事務所にブルーノ氏のタイ人奥さんから電話がかかってきた。
奥さん「なんでポロシャツ回収までするんですか?」
「そこまでするほどのことを、ブルーノがしたのですか?」
今の状況がブルーノ氏の奥さんまで話がいったのだ。
まさか不当解雇だとか言い出して、メンドクサイことになるのかなと思ったが、
奥さんはすでにブルーノの味方ではなかった。
奥さん「もし、あいつが犯罪めいたことしたのなら、徹底的に懲らしめて下さい。」
これは心配ではなく怒りに満ちていた。
積年のブルーノ氏への恨みが爆発した結果だったようだ。
前職の知人のタイ人がブルーノ氏の宿泊先のコンドーへポロシャツ回収へ向かう。
部屋に入ると、見知らぬタイ人女がいた。
愛人だろう。
前職のタイ人はブルーノ奥さんと親交があるので、びっくり。
だれだ?
まさか、ブルーノは愛人をかくまっているのか?
となり、ブルーノ奥さんに連絡を、と至ったわけだ。
ブルーノ奥さんは今までのうっぷんが貯まっていたのか、
ブルーノに対する事をあれこれうちの事務員に暴露してくれる。
ブルーノ氏の奥さんはタイ人だけど、子供と日本暮らし。
ブルーノだけタイで働いているとう異色な関係だ。
しかし、どうやら奥さんはブルーノ氏の就職先も知らなかったようだ。
タイに居ることをかろうじて知っている程度で、
今の状況どころかタイで何をしてるのかさえ知らない。
事務所の電話ももちろん知らないので、例の知人のタイ人に聞いたようだ。
さらに言うと、
お前の旦那は愛人を匿っているし、会社がポロシャツ回収まで動いているので、
なにか悪い事してんじゃね?って知人からの奥さんにチクリ。
つまり、前職の知人のタイ人も、そもそもブルーノ氏の味方ではなかった。
ブルーノ氏は生活費も入れていないらしく、
奥さんはタイ人なのに一人で日本で頑張っているようだ。
しかも2人の子供を養って。
その間、ブルーノ氏は愛人とタイ生活。
仕事ができないとか、
社会常識が無いとかそんなレベルではなく、
そもそものクズ男だったのだ。
面接のときに話が脱線し面白くないなと、直感で違和感を覚え、
1ヶ月滞在で仕事もできない人だなぁって思っていたけど、
そんなレベルではなく、人間のカスだった。
金にがめつく、女にだらしない。
人によって態度を変える。
嘘をつく。
会社に偽の龍収書を出す。
よかった。
こいつのボロがでてよかった。
しかし、少し彼をフォローすると、
ブルーノ氏は純粋なのだ。
計算なんてできないんじゃないか。
もし、もう少し頭が良ければ、
1年の研修中だけ潜伏しタイの責任者になってから好き放題しようって考えるが、
そこまでも頭は回らない。
なので、悪者ではない。
ただのバカだった。
なので、本人何が悪かったのか、多分わかっていない。
悪いことしたとか思ってはいないだろう。
今回のブルーノ氏の採用は、本社採用だった。
所謂、現地採用ではないのだが、
タイにすでにいて、タイに精通する人間と言うことで、
タイで面接をしたのだ。
タイに固執する男にタイガールの影有り。
タイでの仕事にやりがいがあったり、
タイが純粋に好きだったり、
また、タイ人の奥さんや彼女ができていたり、
タイに特別な思いを持ちながら暮らしている日本人もいる。
しかし、やはりブルーノ氏のような奴も、
偏見なようだが一定数いるのも事実。
彼はこれからどうなるのだろうか?
タイに固執するブルーノ氏。
恐らくどこかの会社に潜り込み、またタイ生活を狙っているに違いない。
頼むので、俺の客先には来ないでくれよ。
半年前の面接から、こいつと働く?という不安の波風をたたせ、
タイの出張の1ヶ月で、激流に変えた男。
一緒に働きたくも、
もちろん友人にもなりたくない男だが、
インパクトだけは残していったぜ。
あばよ、ブルーノ氏。
今後の彼が楽しみだって思うわけないよね。
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