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2019年1月17日木曜日

鳴り物入りで入社してきた男が、1ヶ月でクビになった話。 〜エピローグ〜

あのブルーノ騒動から半年。

今回ばかりは本社も懲りたようだ。


40代半ばを急遽面接して、

タイの責任者としてすべて任せよう、

そんに簡単にいってたまるか。


今では日本人1名体制が確立しつつまる。

本社からは応援でサポート。

あれから半年、

そういえば彼はその後どうなったのか?



とあるタイの日系のお客さんに、このブルーノ騒動についての世間話をした。


お客さん「何そいつ、クズだね。」
    「え、まって、奥さんがタイ人で日本に住んでる…」
    「そいつの名前はもしかしてブルーノ?」


狭い日本社会。

どうやらブルーノを知っているようだ。

俺「そうですよ。」

お客さん「あいつはクズだよ」

やはりクズとして有名だったようだ。


お客さんの知り合いの会社にかつて勤めていたブルーノ氏。

言うことだけは立派だが、

仕事はできないと、半年でクビだった。





ブルーノ氏の奥さんと友達だという女性とも出会った。

彼女は日本人だがタイ語がしゃべれるので、

日本でブルーノ氏奥さんと知合いになったようだ。


彼女曰く、

ブルーノは日本のクズ。



どの方面からも有名なクズだったようだ。


奥さんのお友達は語る。

家庭を放っておいて、タイに遊びに行く。

タイで何してるのかなんて何も言わない。

家庭に金を入れない。

タイの愛人に毎月5万バーツ仕送りしている。

その愛人をコンドーに住まわせている。


ブルーノ氏の話題をちょっと振ってみると、出てくる出てくる。


え?コンドーに住まわせている?

ちょっと待てよ。

では、あの宿泊先を偽装したあの事件、

手書きのインチキ領収書のコンドーはこの部屋だったのか。

つまり、ブルーノ氏が愛人をかくまう為に支払っている家賃を

出張滞在費用として会社経費でカバーしようといたのだ。


金にがめついブルーノ氏らしい。


この友人から見てブルーノ氏の奥さんは、

タイ人女性として珍しく奥ゆかしく、自己主張しない。

ブルーノ氏に対しても拘束しない。

健気にブルーノ氏を信じていた。


しかし、こんな屑ブルーノに振り回される奥さんを見ていてかわいそうになり、

何度も別れなって忠告したようだ。


耐えて耐えてきた奥さん。

今回の愛人がはっきりしたので、やはり怒り爆発なのだろう。



飛行機のチケットを会社の指示なしでとっていた裁判所出廷の日。

あの離婚調停も成立して、

無事離婚。

養育費として毎月10万円を送るような判決だったらしい。


ブルーノ氏が今後どんな仕事に就くかは知らないが、

一般サラリーマンとして、

養育費10万円を払いながら、

タイの愛人を5万バーツ(約20万円)でかくまうことなどできはしないだろう。


鉄槌を下してくれた日本司法判断に感謝だ。




ブルーノ氏はその後日本で就職したらしい。

しかし、タイに固執する男。

いずれまたタイの地に戻ってくる日が来るのだろうか?

もうその時は、全く絡みたくは無いもんだ。




これでブルーノ氏の話は終わり。

長々書いてみたが、意外に好評だったブルーノ氏シリーズ。

思えば、俺もタイ歴7年。

こんな話の1つや2つ持っているので、

また後日、ブログに書いてみようと思う。

その時は、また見てやってくれ。



次のシリーズ楽しみだよって暖かい心を持ってくれた方は


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2019年1月14日月曜日

鳴り物入りで入社してきた男が、1ヶ月でクビになった話。 〜最終章〜

クビ宣告を受けたブルーノ氏。

しかし、最後まで金にがめついのがこの男。

本社への出社にかかった事細かい経費を最後に要求してきたらしい。

申し訳なかった…なんて片隅にもなかろう。


こんなブルーノ氏なので、

支給していた会社のロゴが入ったポロシャツを回収するよう指示がきた。

安いものだが、

このとんでもない男に会社のロゴ入りを持たれるわけにはいかないとの考え。

ポロシャツはブルーノ氏が滞在していたという部屋に置いてあるようだ。

つまり、チェックアウトしていない。

どういうことだ?


本社からはそのポロシャツが回収できるまで、

あらゆる経費の精算をしないと通告。

金にがめついブルーノ氏なので、こうなれば必至。

前職時代のタイ人の知人に連絡して、

部屋までポロシャツを取りに行ってもらうことになった。


このタイ人とブルーノ氏は前職からの長い付き合いのようで、

ブルーノ氏のタイ人奥さんとも親交がある。


この人選がまちがっている…なんてまだ気づかないブルーノ氏。


このタイ人とポロシャツ受け渡しについて、

うちの事務の子と連絡を取り合っていると、

突然、事務所にブルーノ氏のタイ人奥さんから電話がかかってきた。


奥さん「なんでポロシャツ回収までするんですか?」
   「そこまでするほどのことを、ブルーノがしたのですか?」

今の状況がブルーノ氏の奥さんまで話がいったのだ。

まさか不当解雇だとか言い出して、メンドクサイことになるのかなと思ったが、

奥さんはすでにブルーノの味方ではなかった。


奥さん「もし、あいつが犯罪めいたことしたのなら、徹底的に懲らしめて下さい。」


これは心配ではなく怒りに満ちていた。


積年のブルーノ氏への恨みが爆発した結果だったようだ。



前職の知人のタイ人がブルーノ氏の宿泊先のコンドーへポロシャツ回収へ向かう。

部屋に入ると、見知らぬタイ人女がいた。


愛人だろう。


前職のタイ人はブルーノ奥さんと親交があるので、びっくり。

だれだ?

まさか、ブルーノは愛人をかくまっているのか?

となり、ブルーノ奥さんに連絡を、と至ったわけだ。


ブルーノ奥さんは今までのうっぷんが貯まっていたのか、

ブルーノに対する事をあれこれうちの事務員に暴露してくれる。



ブルーノ氏の奥さんはタイ人だけど、子供と日本暮らし。

ブルーノだけタイで働いているとう異色な関係だ。


しかし、どうやら奥さんはブルーノ氏の就職先も知らなかったようだ。

タイに居ることをかろうじて知っている程度で、

今の状況どころかタイで何をしてるのかさえ知らない。


事務所の電話ももちろん知らないので、例の知人のタイ人に聞いたようだ。

さらに言うと、

お前の旦那は愛人を匿っているし、会社がポロシャツ回収まで動いているので、

なにか悪い事してんじゃね?って知人からの奥さんにチクリ。


つまり、前職の知人のタイ人も、そもそもブルーノ氏の味方ではなかった。




ブルーノ氏は生活費も入れていないらしく、

奥さんはタイ人なのに一人で日本で頑張っているようだ。

しかも2人の子供を養って。

その間、ブルーノ氏は愛人とタイ生活。


仕事ができないとか、

社会常識が無いとかそんなレベルではなく、

そもそものクズ男だったのだ。



面接のときに話が脱線し面白くないなと、直感で違和感を覚え、

1ヶ月滞在で仕事もできない人だなぁって思っていたけど、

そんなレベルではなく、人間のカスだった。


金にがめつく、女にだらしない。

人によって態度を変える。

嘘をつく。

会社に偽の龍収書を出す。



よかった。


こいつのボロがでてよかった。


しかし、少し彼をフォローすると、

ブルーノ氏は純粋なのだ。

計算なんてできないんじゃないか。

もし、もう少し頭が良ければ、

1年の研修中だけ潜伏しタイの責任者になってから好き放題しようって考えるが、

そこまでも頭は回らない。

なので、悪者ではない。


ただのバカだった。



なので、本人何が悪かったのか、多分わかっていない。


悪いことしたとか思ってはいないだろう。



今回のブルーノ氏の採用は、本社採用だった。

所謂、現地採用ではないのだが、

タイにすでにいて、タイに精通する人間と言うことで、

タイで面接をしたのだ。


タイに固執する男にタイガールの影有り。


タイでの仕事にやりがいがあったり、

タイが純粋に好きだったり、

また、タイ人の奥さんや彼女ができていたり、

タイに特別な思いを持ちながら暮らしている日本人もいる。


しかし、やはりブルーノ氏のような奴も、

偏見なようだが一定数いるのも事実。


彼はこれからどうなるのだろうか?

タイに固執するブルーノ氏。

恐らくどこかの会社に潜り込み、またタイ生活を狙っているに違いない。


頼むので、俺の客先には来ないでくれよ。



半年前の面接から、こいつと働く?という不安の波風をたたせ、

タイの出張の1ヶ月で、激流に変えた男。


一緒に働きたくも、

もちろん友人にもなりたくない男だが、

インパクトだけは残していったぜ。


あばよ、ブルーノ氏。




今後の彼が楽しみだって思うわけないよね。


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2019年1月11日金曜日

鳴り物入りで入社してきた男が、1ヶ月でクビになった話。 〜その10〜

本社に出社するブルーノ氏。

長い会議が開かれたようだ。

コテンパンに言われたようだが、

心を入れ替えて頑張ります!というブルーノ氏の戯言を再度信じる、

なんて結論が出た。


ま、その結論が間違いだったとわかるのに約2日。



出張の旅行費の清算をするブルーノ氏。


ここで問題があるのだ。

出張前に評価を落とすことになったブルーノ氏の宿泊問題。

滞在先をなかなか報告しなかった愚だ。


本社から滞在先の報告をせい!と追及を受けて、

出張当日にようやく滞在先のホテル名と住所をメールしてきたのだ。


ブルーノ氏が報告していたホテル名は会社の近くにある。

近くなのに会社の住所とホテルの住所の違いに、当初から違和感を感じていた。

しかし、まさかそんな嘘をつくなんて思わないので、軽く流していたのだが、

数週間ともに働いた結果、信用のかけらもない男というフィルターを通せば、

ブルーノ氏の会話、言動のなかで、この違和感が確信へと変わる。



こいつ、宿泊先を嘘ついてやがる。



以前にブルーノ氏から送られてきていた滞在先の住所をネットで調べてみる。

案の定、報告していたホテル名とは全然違う地区のコンドミニアムがヒットした。


やっぱりな。


こいつ、このホテルに滞在していない。


ホテル名と違う住所をわざわざ送ってくるってことは、これは確信犯。

最初からそのホテルに泊まるつもりなんてなかったのだ。


俺「おいブルーノ氏。あなたどこに宿泊しているんですか?」
 「報告していた滞在先のホテル、これ嘘ですよね?」

ブルーノ氏は動じない。

ブルーノ氏「え?でも住所送ってますよね。そこにいます。」

俺「つまり、この滞在先のホテルの報告は嘘って事ですよ。」

ブルーノ氏「だって、そのホテルは前職で使用してたので、知った顔に会いたくなくて」

知らんがな。

まだあんあまり事の重大性に気づいていない。

日本からの仕事の出張者が嘘の滞在先を報告。

しかも、送ってる住所は本当だからいいだろう?って考え。


俺「これ、僕が日本に報告したら始末書もんですよ。わかってる?」


もちろんわかっていなかったと知るのは後日。


しかし、こいつ領収書はどうする気なのだろうか?

報告したホテル以外の領収書で通すのか?もうそこでバレるだろ?


俺「そもそもコンドミニアムになんで泊まったんですか?」

ブルーノ氏「知り合いの知り合いのオーナーの所有なんで、安く借りれたんです。」

俺「で、領収書はどうでするんですか?」

ブルーノ氏「そうですね。コンドミニアムなので…どうしましょうか?」

え?ないの??

アゴダなどからでもコンドミニアムを借りられる。

そういうビジネスで貸している部屋には領収書が出るのだ。

その領収書が発行できないような部屋?

こいつまた何か隠しているのか?


まぁもうこいつはどうでもいい。



俺「適当な嘘ついて、適当な領収書は日本では通用しませんよ。」

ブルーノ氏「はい、わかっています。」

もちろん、わかっているはずもなかった。


俺「あなたの嘘報告は、領収書清算時にバレます。」
 「もし、俺がこの有様をそのまま本社に報告すればどうなるかわかる?」


ブルーノ氏「え?まずいですかね??」


当たり前だろ。


俺「あのね、今この事を俺から日本に報告すると大問題になるんですよ。」

だって、お前の評価はもう底だから。

底中の底で信用されていないから。


俺「領主書清算するときに、自分から正直に言いなさい。」
 「こういう理由で、ここに泊まっていましたって説明しなさい。」
 「いいいですか!もう嘘や誤魔化し無しですよ。」
 

と、ここまでが日本に帰国するまでの会話。


帰国後、素直にブルーノ氏が日本に報告していたら大事にはならなかった。

しかし、それが出来ないのがブルーノ氏。



本社からLINEで写真が送られてきた。

ブルーノ氏からのホテルの領収書だ。

こんなん出てきたけど、お前どう思う??ってメッセージ。


その領収書を見て、あきれるを通り越して感心した。


こいつはやはりバカだった。

その領主書はもちろん市販のものに手書きで記載した雑なもの。

タイで何回か跳ね除けた、あのインチキ領収書だ。

しかし、今回は以前より少し手の込んだもので、

とあるスタンプが押されていた。


○○サービスアパート。


うむ?

また名前が違う宿泊先が出てきた。

ちょっとネットで検索。

やはり、ここの住所と、報告を受けていた滞在先は異なっている。

これで、3カ所の滞在先名が出てきた。

ホテル1か所、住所のみの報告の場所1カ所、今回のスタンプが押されている1カ所。

この3カ所のうちのどれかがブルーノ氏の滞在先になるのか?

それとも、これもすべて嘘なのか?


謎解きだ。


今回領収書に押されているスタンプ…

うむ?

これよく見ると、駐車場で押されるスタンプじゃないか?


タイではホテルやオフィスビルの駐車場を利用したとき、

その利用を証明するためにスタンプを押してくれる。


今回のスタンプ、これはまさに駐車場のだろ。


あの野郎、全く使用できない。


そしてツメが甘すぎだろ?

もし偽装するならしっかりやれよ。

帰国前にあれだけ言ったのに、これで通ると思っているのだろうか?



ここまで来たので、さらに検証してみた。

このスタンプの裏を取る事にした。

このスタンプが押されているサービスアパートに電話する。

事務のタイ人の子も、ブルーノ氏の嘘を暴くのにうきうきだ。

みんなブルーノ氏が嫌いだから。


サービスアパートからの回答はもちろん、こんな領収書は発行していません。


はい、ブルーノ氏終了。


ここまでの内容は、本社のコボさんまでに止めて話をしていたが、

コボさん「もう、そんなやつを庇う必要なくね?」
    「実は、本社でも辞めてもらうか?って話もでてるんだよ」


こんなクズでも、タイで2名体制でやることが前提だった。

あまりにも信用されていない評価の男と一緒だと、

こっちまでいらない仕事が増える。

なので本社には最低限のフォローをしてきたのだが、

辞めてもらう?

その選択肢もありなのね?

もちろん賛成。


もう、何も信用できないブルーノ氏。

嘘まみれなの男さ。


ということで、本社幹部に領収書の件、

宿泊先がデタラメで、なにが本当かわからない件、

これまでもタイで勝手に清算しようとしていた件、

手書きの領収書の件、

ありのままに説明。


また長〜いブルーノ裁判が会社で開かれることになった。


結果は、


クビ。


もうお前は信用できない、が要因だった。


鳴り物入りで入社したきて、約1ヶ月。

とんだ曲者だったようだ。


で、終わるのかと思ったが、

もしばらく続くのがこのブルーノ氏の深み。



まだ続くか?って思った方は


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2019年1月8日火曜日

鳴り物入りで入社してきた男が、1ヶ月でクビになった話。 〜その9〜

タイ出張残り3日。

しかしブルーノ氏にはもう誰も期待などしていない。

ブルーノ氏の帰国は木曜日だ。


月曜日にスカイプ会議があった。

本社よりブルーノ氏に指示があった。

本社幹部「日本に帰ってきたら、タイの出張報告をしてもらう。」
    「そのための資料を用意しておくように。」


もう具体的な仕事が無くなったので、

明らかに時間つぶしのような仕事だ。

ここでコボさんから。

コボさん「ブルーノ。君のチケットはオープンですよね。」
    「もう具体的な仕事が無いのなら、すぐに帰国したら?」

もともとは期待されていたブルーノ氏。

もし出張中に進行中の案件が動けば、滞在期間を延ばしてもらう。

そのために、多少金額が高いが日程変更可能な

オープンチケットを買うように指示していたのだ。


仕事も無いのにタイにいる今の状況だと、

無駄なホテル代などもかかるので、早期帰国には俺は賛成。

本社幹部「そうだな、そうしようか。」

ブルーノ氏「あの、チケットはオープンじゃないので日程の変更できません。」
     「オープンチケットは高いので買ってません。」


もう、このころの俺はこの程度では驚きはしない。

ブルーノ氏はこんなもんだ。


本社側「おいおい、ちょっと待てよ、お前。」
   「会社からオープンのチケット買うように指示しただろ!」
   「会社の指示をお前はどう考えてるんだ。」
   「もし延長になった場合、この案件はどうするつもりだったんだ!」


ブルーノ氏「いや、でも、チケットが安かったもんで。」


知ってるよ、君はそんな程度だ。


本社側「ばか野郎!!」


スカイプ会議は終わった。

ブルーノの評価も終わった。

いや、もうすでに終わっていた。


結局、日程変更ができないので、残り3日間、適当な仕事をしてもらう。

そんな中、本社側からは、しっかりとした報告書を作らせろ。

帰国後すぐに提出させろ。

適当なもの出してきても認めん!

ってメールが来た。



ブルーノ氏は木曜日の朝着の飛行機での帰国なので、

帰国後出社するとして、提出日は木曜日の午後。

木曜日に提出できるよう報告書作成の指示を出す。


ブルーノ氏「木曜は日本に朝着くので、会社には行かないつもりです。」

俺「は?」

ブルーノ氏「金曜日出てもすぐに週末なので、金曜日も休みもらおうと思ってます。」
      
ブルーノ氏「だった1日だけ出ても、意味無いじゃないですか?」


まじか?

こいつはマジなのか?

そもそもお前に意味などないのだ、ばか野郎。

しかし、こいつのこの態度。

ひょっとして、もうすでにタイでの駐在を諦めて、どうでもよくなっているのか?

俺「あのね、あなたね。タイ滞在希望してるんですよね。」

俺「まだ、タイで働きたいと思ってるんですよね?」

ブルーノ氏「え、はい。そうです。タイで働きたいです。」

やっぱバカだったようだ。

俺「あのね、そんな人がタイでの初出張後に、本社に出張報告も無しに休み?」
 「やる気もなにも無いなぁって思われると思いません?」
 

ブルーノ氏「でも…その日は予定があって…」

予定があってって、もう最初から休むつもりだったのか?


ブルーノ氏「離婚調停の裁判なんです。なので絶対出席する必要があって…」


え?と言うことは、最初から出張を延期になんてできなかったのか?

裁判の予定なんて出張前には分かっていたはず。

会社の指示無視して日付変更できないチケットにしたのも、確信犯。

初めからこの日には日本に帰る、会社を休む予定だったのだ。

何の本社に報告もせず、ごにょごにょとした理由で通用すると思っていたのだ。


ちょっと待てよ。

確か、入社前にブルーノ氏と飲んだ時に、

嫁さんはタイ人で日本滞在って経歴だったと言っていた。

治療が必要な持病がある嫁さんの為に頑張りますって、

あの時言ってたのも、全部うそ??


ま、もうどうでもいいや。

もうフォローも何もない。


とりあえず本社に連絡。


…ということで、彼の出社は次の週の月曜になるんですって。


沈黙。


怒りゲージを貯めている本社幹部。


わかった。出社後、よく話をする。

タイ出張迷惑かけたな。


鳴り物入り大型新人の評価。


もうまさに底辺だ。



しかし、ここから更なる波乱に。



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2019年1月6日日曜日

鳴り物入りで入社してきた男が、1ヶ月でクビになった話。 〜その8〜

ブルーノ氏、タイでの出張3週目。

タイ人からは一緒に働きたくないと言われ、

年下の俺からはボロクソに言われるようになった、

かつては鳴り物入りだった大型新人。


本社からの評価も、このころには底のほうまで転がっていた。

工事出張の最終日、

本社幹部より電話が。

ブルーノ氏はどうだ?との様子伺いだ。

本社幹部よりお前は新人なのだから仕事の報告を常にしろ!と指示していたようだ。

本社幹部「ブルーノ氏から本社には何の連絡もないが、君には連絡来てるか?」

俺「いえ、一切ないです。メールも電話も。」
 「仕事の進捗は、エンジニアの竹しゃん、タイ人と取っていますが。」

本社幹部「なに!!何も連絡が無いだと!!!」

暴走気味のブルーノ氏なので、

結構しつこいくらいに、

毎日の仕事報告を、タイの責任者の俺にするよう言っていたようだ。


本社幹部「あいつに、私に連絡させるように言ってくれ」


あ〜、もう本当に信用されていないのだ。

出張明けのブルーノ氏にさっそく聞いてみた。

俺「ブルーノ氏。本社幹部から仕事報告について言われてましたよね?」
 「なぜ、一度もなかったんですか?」
 
ブルーノ氏「え、報告はこれからするつもりなんですよ。」
     「これから報告書かきますので。」

俺「あ、そう。で、毎日する約束だったけど、それでいいんですね。」
 「じゃ、本社からすぐに連絡して来いって指示あるんで、よろしく。」

もう、ほっておこう。

って思ったのが失敗だった。


今回ブルーノ氏が同行した仕事だけど、

工事までの打合せなどは日本からの出張者のコボさんを中心で進めていた。

もちろん価格の打合せから仕事内容まで。

受注できたのはそこまでの過程があってからだ。


しかし、ブルーノ氏にはそんなとこまで気は回らない。



ブルーノ氏からの報告らしいメールが本社に送られた。

これを見て怒ったコボさんから電話がかかってきた。

コボさん「おい、なんだあいつのメールは。お前は確認したのか?」

俺「いえ、また勝手に送ったんですね。内容は見てません。」

コボさん「そうか、ちょっと転送するから見てくれ。」


ブルーノ氏からのメールが転送されてきた。

報告書を書くと言いながら、結局送ったのは簡易のメール。

夜3時まで頑張って仕事した、みたいなアピール。

ごめん、あんたが寝ていて、蚊よけを領収書で

回そうとしたことも本社にチクってますが。


しかし、そんな自己顕示よりも、恐ろしいコメントが最後に。


この仕事内容ですと、私であればもう50万バーツ高い見積りで受注します。
精度の高い見積りが必要だと感じました。


なんだこれ??

この仕事を受注しようと頑張ってきたコボさんの過程は無視のこのコメント。

無視と言うより批判だろ、これ。

もちろん50万バーツアップの根拠も何もない。

ただの幼稚な発想。

きっと、夜中の3時まで仕事がかかったことが懲りているのか?

お前は寝てただけだけどな。

しかも夜中まで延びたのは、工事のちょっとしたミスがあったから。

そこの指示がうまくいっていれば夜中までかからなかったのだ。

ミスの内容はわかっているのか?

わかっているはずもない、だって寝てたから。


翌日、本社幹部からも連絡が。

本社幹部「おい、なんだこの報告は。お前はこのメール見たか。」

昨日の経緯を説明。

本社幹部「しかも、あいつは何の連絡もないぞ。」


え?昨日連絡するように指示しましたけど…


おい、ブルーノ!


ブルーノ氏「え?昨日メールしましたけど。」


あ、あのメールで済んだと思ったいたのね。

だってよ、本社の幹部殿。


本社幹部「あいつ…ちょっとスカイプ会議しよう。」


と、急遽スカイプ会議という名のブルーノ裁判が開かれた。


もう、この頃になると期待の新人なんて、幻と消えていた。

スカイプ会議はいきなりブルーノ氏への罵声から始まる。

自分がなんでこんなに言われてるのかピンと来ていないブルーノ。


本社幹部「もういい。お前のは毎日レポートを作れ。」
    
もうそんなことしても効果ないって。


しかし、その日からブルーノ氏の報連相メールを俺が確認して本社に送るようになった。


このメール内容がまるで幼稚な感想文。

しかも客先名も、担当者名も誤字だらけ。

自分の所属先も、営業部だったり、海外営業部だったり、タイ事務所だったり。

最初は原文を転送したけど、

あまりの内容に本社からの追及が増す。

仕事の指示しているのか?教えているのか?なんてこっちに被害が及びだしたので、

ブルーノ氏にメール内容の訂正も要求。


あんたの所属部は、試用期間なので、総務部ですよ。

この客先名は間違ってますよ、名刺確認してしっかり書きましょう。

この打合せ内容は正しいか、先輩の竹しゃんに確認しましたか?


タイの代表候補、期待の大型ルーキー…ってこれは新卒の新入社員への教育か?


ブルーノ氏は基本的に定時に帰宅なので、

幼稚なメールを俺に送りっぱなしで帰ることも。

あ、またミスだらけだし、打合せ内容が感想文。

またこれ送ると、こっちまでいろいろ言われるなぁ。


本社に連絡を入れる。


もう、ブルーノ氏の報連相メールチェック、勘弁してください。

原文送るんで、それでブルーノ氏を評価して。


ちょっと仕事放棄かなって思ったけど、

このころのブルーノ氏の評価は底。


すまんな、お前に迷惑をかけている。



かつて、こんな男を待っていたんだとブルーノ氏を大絶賛していた幹部ですらこれ。



そんなブルーノ氏。

もう、こいつまじか?ってメールが本社に送付される。


「前回の工事で休日2日働きました。 
 タイ出張4週目の木曜日、金曜日でこの振休を使いたいと思います。」


その週の水曜日はタイの祝日。

木、金、休んじゃうと5連休。


馬鹿なのか?


日本からの出張者が出張中に5連休。


おかしいと思わないのか?


休日出たのだから振休はとってもいい。

でもね、日本帰ってからにしてくれよ。

本社に連絡を入れてみた。


もう本社もどうでもいいやって感じになってきた。

本社「正直どうよ?あいつが木、金、出社するのは必要か?」

俺「いえ、どっちでもいいです。」

本社「もう、休み取らせろ。お前もその方が面倒みなくていいから楽だろ?」


もちろんそうっす。

でも、なんか腹立たしい。


しかし本社からも評価が下がるというか、もう見放された感じだが。



結局、出張中に5連休をとったブルーノ氏。

休暇あけの最終週。

木曜が日本帰国予定日なので、タイ出張も残り3日。


でも、まだまだ波乱はつづく。



そろそろ終盤かな?って思った方は。


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2018年12月26日水曜日

鳴り物入りで入社してきた男が、1カ月でクビになった話。〜その7〜

今週から1週間、ブルーノ氏はバンコク郊外での仕事となる。

バンコクから4時間の地方都市での泊まり込みの仕事。

工場での機械のメンテナンスなので、

新人くんには少々ハードだが、

彼は鳴り物入りだった男。

それに、手っ取り早くうちの仕事内容もわかるだろう。


あぁこれで1週間、ブルーノ氏から解放される。



工事が始まって数日。

事務所の子に、仕事中のタイ人エンジニアからたびたび電話が鳴る。

事務の子も顔をしかめる。

どうしたのだろうか?

事務の子「タイ人エンジニアたちが、ブルーノ氏と仕事したくないって言ってます」

事務の子「1週間でこれ。彼はやっていけないわよ。」


俺の立場はタイ事務所の責任者。

本社もブルーノ氏にあいつの許可をとれと、持ちあげてくれていたので、

俺に対してはあんまりナメタ感じではない。

しかし、竹しゃんやタイ人の前では態度が違うようだ。



まず竹しゃんとタイ人が頭を悩ませたのが、

彼の食事へのこだわりだ。


現場仕事でへとへとのタイ人たち。

さぁ昼飯だっていつものタイ飯食堂に行くと、

ブルーノ氏はここは嫌だ、ここは量が多いだけで美味しくないなどブチブチ言うのだ。


タイ人も遊びに来てるんじゃない、とたしなめる。

どっちが日本人だ。



ホテルの朝食で牛乳を頼んだのだが、

フレッシュミルクが無かったようで、

タイの甘いミルク、しかもホットが出てきた。

すると烈火のごとくホテルの従業員に罵声を浴びせるブルーノ。


さすがにタイ人たちも、

なんだあいつ。

もう絡まないようにしよう。

って結論に至ったようだ。


優しいエンジニア竹しゃん、基本的に下に見てるタイ人の前ではこの態度。

まったく信用できない人格だ。



食事には興味を示すのに、仕事には興味を示さないのがブルーノ氏。

仕事の状況を確認するためにタイ人に電話してみた。

俺「どう?順調にすすんでる?」

タイ人「ちょっと問題発生したけど、多分予定通りに行くと思う。」

俺「ブルーノ氏はどう?がんばってるか?」

タイ人「NO!どこにいるかわからない。4時間前から、ずっと現場に来ない」

やっぱり大型新人はこの程度だった。

タイ人「車のカギを貸してくれって、ずっと言ってくる。」
   「たぶん、車で外まで行って休みたいんだと思う。」

俺「絶対に車運転させるなよ。」

タイ人「わかってる。もう、あいつと働くのは嫌だから。」


運転免許あるんで僕も運転できますよと何回も言ってきた出張前のブルーノ。

何かあっては困るので、絶対に運転はしてはいけません、と注意していたが、

この男は、どこまでも信用できない。


結局、賢明なタイ人がカギを渡さなかった為、

車で外に行くことも、

車の中で寝ることもでききないブルーノ氏。

すると工場の休憩所のベンチで寝ころんで眠る大型新人。

気持ちのいい、いびき付。


せめて、お客さんの目の届かないところで寝てくれればいいのだが、

日本人がおらず、タイ人の評価なんて気にしないブルーノ氏はお構いない。


客先のタイ人マネージャーからは、

お前のところの新しい日本人はずっと寝てるけど、もう帰らせろよ。

とまで言われる始末。

タイ人たちもフォローが大変だ。



バンコクに戻ってきて数日後。

またまた事務の子から電話がなった。

事務の子「また、ブルーノ氏が領収書出してきたんですけど…」

まただ。

勝手にタイで清算するな!と前回厳しめに注意したのだが。


俺「何の領収書?」

事務の子「蚊よけスプレー」


は??

そんなもの仕事のどこで使うのだ?

俺「何それ。いくら?清算はしなくていいから」

事務の子「120バーツ。清算はしていないわ。仕事に関係ないもの。」


120バーツ。

おっさん、自分で払えよ。

しかし、あのブルーノは前回の注意を全く聞いていないのか、

金にがめついのか、

しんどいおっさんだ。


俺「あの、ブルーノ氏。また勝手に領収書清算しようとしましたよね?」

ブルーノ氏「あ、モスキートスプレーです。蚊がめちゃめちゃいましてね。」

俺「だから、勝手にタイで清算するなって言ったでしょ。」
 「そもそも仕事関係あるんですか、こんもんが。」

ブルーノ氏「いや、でも凄い蚊でして、必要でした。」

あーしんどい。

俺「タイ人だれも必要としていないですが、どこに蚊がいたんですか?」
 「外の休憩場にずっといたから蚊が多かっただけじゃないですか?」


核心をついてやった。

が、ブルーノ氏には響かない。


ブルーノ氏「夜中の3時まで仕事したんですよ。休憩もしますよ。」


最終日は少し問題が発生して夜中までやったようだ。

タイ人曰く、もちろんブルーノ氏はほとんどベンチで御眠り中。

たしかに蚊よけスプレーは必要だ、ばか野郎。


俺「あのね、じゃこれを経費で精算するのなら、蚊よけスプレーはどこですか?」
 「経費ならあなたのものではないので、出してください。」

ブルーノ氏「え、でも小さいので、全部使いましたよ。小さいかったので。」

使い切るはずない。

1日で使い切れる蚊よけスプレーが120バーツもするか、ばか野郎。

俺「仮に、仮にですよ、これが必要なら、竹しゃんに買ってもらってください。」
 「勝手にコンビニで買ったもんを、タイの経費に回されたら困る。」
 「何回も言いますが、あなたにタイで清算させるつもりはない。」
 「こんな勝手にやってるから、もう事務の子はあなたを疑ってます。」

これで懲りただろうか?

タイ人からの信用もないんだぜ攻撃。


ブルーノ氏「え〜、たった120バーツですよ。」


きれた。


俺「たった120バーツなら自分の金で払え!」


荒々しく言ってやった。


これで少々わかってくれただろうか?

はい…と沈黙はしたが、

どうせ心には響いちゃいないぜ、こいつ。


本当にこいつとやっていくのだろうか?

本社からの評価は落ち、

タイ人も一緒に働きたくないといい、

俺はこいつが嫌いだ。

お荷物でしかなくなった鳴り物入りの大型新人。


このままブルーノ氏との2名体制になるのか?

信用されない人間がいることで本社からの監視や干渉は多くなるだろう。

俺はこいつのこと嫌いだが、

多少、本社へはフォローしておく方がいいのだろうかな。



って思っていたが、

もう本社からの評価、信用はほぼ底辺まで下がっていた。


続く。



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2018年12月25日火曜日

鳴り物入りで入社してきた男が、1カ月でクビになった話。〜その6〜

タイでの滞在1週間。

もう、このころにはボロが出始めた。

本社側からもブルーノ氏叱責の声も聞こえるようになる。

まだ将来の2名体制がある、と思っていたこの時期。

本社に信用されていない男との共存は、

俺にとってもマイナスなので、

逆に、本社側にブルーノ氏のフォローに走る俺。



しかし、そんな俺の心を折る事件が2件。

俺も大人だ。

仕事は仕事でしてやる。

でも、プライベートでは絶対関わらない、と思わしてくれた。



俺は出先での営業中。

事務のタイ人からLINEで写真が送られてきた。

うむ?

何やら手書きの領収書。


事務の子「あの、ブルーノ氏がこの領収書出してきて、お金くれって」

え?また勝手にこの男は…

で、何の領収書?

事務の子「BTS(高架鉄道)と、モーターサイ(バイクタクシー)」

BTS??

ブルーノ氏が俺に送ってきた宿泊先の住所は、会社まで徒歩圏内。

モーターサイでも10バーツほどだ。

で、いくらよ??

事務の子「2000バーツ。しかも、正規の領収書じゃなくて、ブルーノの手書きよ」

ちょっと待て。

自分作の領収書、そんなもん勝手に出したんか?


俺「無視しといて。俺から話す」

事務の子「私では許可できない。俺さんに連絡してって言ってる」


なるほど。

では、ブルーノ氏からの言い分を聞こう。

しばらく待つとする。


で、2日間。


音沙汰なし。


ってことは、俺には多分通らないので、タイ人に強引に行ったのか?


俺「あの、ブルーノ氏。領収書のことですけど、なんですかあれ?」

ブルーノ氏「あ、BTSとモーターサイです」

俺「いや、勝手になんで出すんですか?」

ブルーノ氏「え?いや普通ですよ。」

俺「手書きの自作領収書が普通なんですか?」

ブルーノ氏「え?だってモーターサイ領収書でないですよ(笑」

あーしんどい。

こいつはこっちの意図を全く、くまない。

伝わらない。

年上だがドンというしかない。


俺「あの、何回も言いますけど、あなたはタイの駐在員じゃない。出張者。」
 「勝手にタイで清算されたら困る。」
 「そもそも、あんたの住まいからBTS乗らないでしょ。」


ブルーノ氏「これは…空港ついてから、宿泊先まで行った時の…」

俺「それがこんな金額か?」

ブルー氏「プリペィだったので、まとめて1000バーツ分を買いました」


買いましたじゃねぇよ。

なんで実際の使用した金額以上を会社が払うんだよ。

そもそもその買った証拠もねぇ。

だって領収書は市販のもので、そこに自分で手書きで書いただけの金額。


俺「そもそもこんな手書きのものは認めません」

ブルーノ氏「え?でも前職はこれが普通でしたよ」


前職…

そう言えばブルーノ氏はこんなことを言っていた。

前職では権限はもらえなかったんです。

少額の物を買うにも本社の承認がいるんです…


前職の本社、これはブルーノ氏のこう言うところを見抜いていたのだろう。


俺「あなたは試用期間の身です。」
 「もし、必要経費がかかるなら、俺にまず相談しなさい」
 「間違っても、勝手にタイで清算するなよ」


このあたりで、ようやく大人しくなる。

しかし、このBTSとモータサイの金額。

これが今後の伏線だったとは、まだ気づかない。




もうブルーノ氏を普通の大人とは見れなくなってきた頃。

竹しゃんとブルーノ氏の3人でカレーを食べに。

大きなお金しかないって事で、

竹しゃんがとりあえずまとめて1000バーツで支払。

お釣りが戻ってきた。

20バーツ紙幣と小銭をチップで置こうとする竹しゃん。


待てよ、ここはすでにサービス料10%込み。


俺「そんなに置かなくていいですよ。もうサービスチャージ払ってますから」


竹しゃん「お?そうなのか。」

で、20バーツを財布に戻す竹しゃん。

ブルーノ氏「小銭も置かなくていいですよ。もったいないですよ」


竹しゃん「うむ。まぁ小銭はチップで置いとく」


じゃ、行きましょうか。


で、俺はかすかに聞こえた。


(え、もったいないですよ。)


そして視界の片隅でとらえた。

その数バーツのチップを自分のポケットに入れるブルーノを。


おい、それはまずかろう。

それはお前へのチップじゃない。



その日の残業中に竹しゃんがぽそっと。

「おい、あんた大変やで。来年からブルーノ氏と二人。」

温厚の竹しゃんですら気づいていた。

「あれは、わしの話なんか聞いてないわ。何回説明しても、ダメやわ。」


今日のあのチップ見ました?


「おう、あれはワシも見てもうた。あれは…」



入社2週目で本社での評価を急落させて男。

1週間あれば、タイでボロがでるには十分な時間だったようだ。


そんな状態で来週から、タイの地方での泊まり込みでの仕事。


ここでタイ人からの評価も地に落ちることになる。



なんでそんなやつを採用したのか?って思った方は


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2018年12月23日日曜日

鳴り物入りで入社してきた男が、1カ月でクビになった話。〜その5〜

ブルーノ氏がタイの事務所に出社。

あれだけ鳴り物入りで本社に入社したのだが、

出張先のホテルを意味不明に報告しない、ってことで評価が急降下中。


この人、怪しい。


誰もが思い始めた中、出社。


今回の彼の任務は、

同時期に1ヶ月ほどのタイへの長期主張者のエンジニアの竹しゃんのサポートだ。

竹しゃんは初の海外仕事の為、

言葉やタイでの仕事のやり方などのサポートが必要だ。

1ヶ月の長期間では、俺がずっと面倒見ることができない。

ブルーノ氏はそんな彼のサポートには丁度良い人選だった。



今回のエンジニア派遣の案件は、日本と協力しながらすすめる案件。

そのため頻繁にスカイプ会議をすることになった。

なかなか思うように進捗しない案件であった為、

出張者の竹しゃんには厳しい言葉が飛んでいた。


しかし、それ以上にブルーノ氏の評価がガタ落ちしていると感じた。

入社前は、

お前の裁量で好きなことやっていいから儲けてくれ!

期待しているぞ。

だったのだが、今ではすべてタイの責任社(俺)に許可をとれ。

報連相メールを毎日しろ。

鳴り物入りの大型新人だったが、完全にただの新入社員と化した。


入社2週間の出張者なので、当たり前ではあるのだが、

年が8個ほど上にあたるブルーノ氏。

さすがに俺に行動の許可をとれ…

はちょっとは面白くないなぁって感じているのだろうか?




エンジニアの竹しゃんとブルーノ氏の出張は1ヶ月。

彼のスケジュールが決まった。

最初の1週間は、既存案件の見積り製作、業者打合せ。

2週目は、現場での工事、不具合の対応。

となった。


さっそく竹しゃんと共にタイ人と打合せに励む。

タイ語がわからない竹しゃんをサポートしているブルーノ氏。

客先にも同行で営業。

俺は仕事の業界が異なるため、業務は基本別々となるが、

見た感じには頑張っているように見えた。


しかし、やはり暴走機関車ブルーノ氏。

徐々に綻びが出始めた。

竹しゃんからの指示に対して、よくわからない自己主張を続けるのだ。


竹しゃん「A社製とB社製機械の見積りをとってくれ」

ブルーノ氏「わかりました。でも、このC社のはどうです?」


また、よくわからないメーカー見つけてきたな。

でも、これは積極的なのかな?


竹しゃん「C社製は実績がないので、辞めておこう。」

ブルー氏「え?だってこっちの方が安いですよ。」
    「タイのローカルですが、これを提案しましょう」
    「さっそく、ここのタイ人に電話してみますね。」
    「エンジニア氏、価格でてきました。ささっと客先に出しちゃいましょう」


竹しゃん「うむ…えっと、でもなぁ。」


エンジニアは、ずんぐりむっくりタイプで寡黙というか優しいのだ。

端から二人の会話も聞いていても、

ブルーノ暴走が始まったか?と感じるのだが、

何とか意見をくんでやろうとするエンジニア。


しかし、この対応は間違っていたのだ。

そもそも扱う商品も客層も前職とは違うブルーノ氏。

入社2週間しか在籍していない新人。

まず学ぼうよ。

自己主張はもう少し先だよ。


社歴25年の大ベテランのエンジニア竹しゃんに対して、

徐々にナメタ態度をとるようにもなるのは、もう少し後の話。


俺「竹しゃん。安いのはわかるけど、そもそもC社製の仕様でいいんですか?」
 「実績も、品質もわからんのんでしょ?」

ちょっと助け舟。

竹しゃん「そうだな。やっぱり、A社、B社製にしておこう。」


ブルーノ氏「え?だってAもBもまだ回答無いでしょう?」
    「C社の方が安いんだし、見積もり出しましょうよ」

ブルーノ氏は、まず人の話を聞かない。

俺「じゃ、品質は?もし、問題でたらブルーノ氏責任もつの?」


ブルー氏「…」

竹しゃん「まぁまぁここはA社、B社製にしよう。」


と、こんな感じなのだ。

鳴り物入り大型新人、どこに行ったのだ。



ブルーノ氏は基本的に社会常識が少し疎いのだ。


竹しゃんとブルー氏が同行営業。

ブルー氏の前職の話になり、

お客さんも前職で取り扱っていた商品にちょっと興味をしめしたようだ。

事務所に戻ってきて、何やらPC作業をするブルーノ氏。

定時になりブルーノ氏は帰宅。

残業をする竹しゃんが驚いたのは、ブルーノ氏からCCで送られてきたメールだ。

竹しゃん「うむ?なんじゃ? ブルーノ氏、勝手に客先にメールしてる」

え?勝手に??

内容はどんなんだ?

失礼なメールではないよな?

どうやら前職で販売していた機械の動画を送付したようだ。

エンジニアがメールの内容を確認したところ、

内容に誤りは無いようだが、まったくこまったもんだ。


つい先日も勝手にメールしていたので、

あなたはタイの社員でもないし、本社でも試用期間であって、

ましてあなたの客先ではない。

竹しゃんもしくは、俺に確認してメールしなさい。

って、注意したばっかだ。


その2日後にこれだった。


翌日、

竹しゃん「ブルーノ氏。客先に勝手にメールするのはやめて。」

ブルーノ氏「え?なんでですか?普通のメール打っただけですよ」


ブルーノ氏はまず反論から始まるのは会話の常。

竹しゃんを多少ナメ始めてる感じもある。

竹しゃん「いや、そういうことじゃなくて、まずは上司に内容の…」

ブルーノ氏「え?でも客先も興味示してたでしょ。そのメールですよ」



竹しゃんは基本優しいので、ごにょる。


俺「勝手にメールするなって前言いましたよね」
 「あなたは、まだ客先を持ってないんです。そこは竹しゃんの客先ですよ。」
 「機械をPRするにも、彼の戦略がどうとか気にしました?」

ブルーノ氏「あ…はい」

あんまピンと来ていないようだ。


俺「要は、上司や先輩と客先に同行訪問して、君が勝手にメールするのはおかしい」
 「これが出来ないなら、僕の客先には連れて行きません」


年が8個も上の40代に、少々きつめのパンチ。

もともとはこの人、俺の上司になるはずだったのだ。

でもこの暴走振り、そして注意してもピンと来ていない感じ。

組織で働くにはまず無理ではないのだろうか?



しかし、ブルーノ氏の評価が落ちようが、

今の予定では来年にはこの男との2名体制になるのだ。


俺も組織の人間。

やばいやつかもしれないが、なんとかやりくりして行こう。



って、まだこのころは思っていた。





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2018年12月21日金曜日

鳴り物入りで入社してきた男が、1カ月でクビになった話。〜その4〜

そんなブルーノ氏がとうとう本社に入社してきた。


とうとう始まるのだ。

本社で1年の研修をしながらタイにも出張で協力。

1年後には本格的にタイ駐在で実力を発揮してもらう。

そんな本社からの通達がきた。



暴走気味のブルーノ氏。

1年もの期間に何かしでかすんじゃないか?

モチベーションアップの為の取り組みとか、思いあがった理想論とか、

そんな発言を本社で主張して、その後処理をこっちで。

あぁ、余計な仕事が増えるのだろうか?



ブルーノ氏はそんな俺の心配など知らずに、

本社で研修に励むこと2週間。

なんと、もうタイの出張命令がでたのだ。

タイへの出張予定のエンジニアがタイ語NGのため、

タイに同行して通訳&補佐しろとの御通達。

ブルーノ氏はタイ歴も長い為、

会話程度のタイ語は話すことができる。



もうタイ事務所に来るのか?

本社での評価はまだ高いのか?

これはいずれブルーノ氏はトップにし、俺は彼の部下になるのか。

しかしそれが会社組織というもの。

なんとか彼とコミュニケーションを取る必要がありそうだ。




しかし、そんな流れが大きく変わる。


それはブルーノ氏の出張数日前だ。

同行で来るエンジニアはこっちでホテルを予約。

ブルーノ氏はタイにも詳しいので自分でホテルをとると主張。

まぁどこでも勝手に泊まってくれていいのだけど、

出張者を預かる身からすると、どこのホテルに泊まるかは知っておきたい。

ブルーノ氏はどこに泊まるのか??

本社でもその話題が持ち出した。

ブルーノ氏は何も報告していないのだ。


本社幹部「ブルーノよ。君はどこに泊まるのだ」

ブルーノ氏「いや、えーと。私はタイに知り合いが居るもんですから」
    「その部屋の方がコストも安いですよ」

本社幹部「おいおい、遊びに行くんじゃないぞ」
    「会社の仕事だ。そこで何かあった場合、だれが責任を持つのだ。」

ブルーノ氏「いや、えーと、でも…ごにょごにょごにょ」


本社幹部「勝手なところの泊まるんじゃない。ホテルに泊まりなさい。」
    「泊まるところは、タイの責任者に報告しなさい。常識だ馬鹿もん!」


ブルーノ氏の片鱗が出始めたようだ。

本社幹部より電話がかかってきた。

「すまん、とんでもない奴をタイに送り込むことになるかもしれん。
ちょっと暴走する気配があるので、必ずお前に報告、連絡するように伝えてるから。
ホテルの名前はあとでブルーノからメール来ると思う。」



急展開の評価ダウン。

あれほど高評価だったのが2週間の本社研修でこの様だ。


本社幹部よりブルーノ氏から宿泊場所の連絡が行くからと言われたが、

結局、ブルーノ氏からの何の連絡は来ないまま出張当日。

たしかもうタイに到着しているが何の連絡もない。


さすがに本社幹部に連絡を入れた。

ブルーノ氏からメールも電話も無い事。

勝手にホテルをとられても、毎日の送迎は出来ないこと。

何も連絡ないので、仕事内容は何も指示していないこと。

タイに到着したかどうかの連絡もないこと。


本社もびっくり。

あいつ、何も連絡無いのか!!

すぐに、ホテル名と住所、電話番語を連絡させるから。


と怒っていたが、そんなブルーノ氏を評価してたのは君たちだよ。

と言うのは控えておいた。


本社幹部からの怒りの通達があったのか、

その日の夜、殴り書きのようなメールが届いた。

前職時代に住んでいたというサービスアパートの名前。

結局、ここに泊まるなら、なぜあれほど無駄な主張をしてきたのか?

こんなしょーも無い事で、

会社からの批判を受けながらも、宿泊先にこだわったのか。



そして、ホテル名の下には住所も記載されていた。

タイの住所なのでピンと来ないのだけど、

ブルーノ氏滞在先のこのホテルは、バンナ地区になると思っていたが、

ベーリン地区という記載。

え、あそこってベーリンか?

ま、いいか。

この時は、若干の違和感を残しながら納得したが、

この住所があとあとに大きな波紋を残すことに…




次回からはクズ話だよなって思った方は


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2018年12月20日木曜日

鳴り物入りで入社してきた男が、1カ月でクビになった話。〜その3〜

前回からの続き。


あの初めての食事後からも何回か飲みにいった。

俺はなんとかこの人とやっていかないとと折合いを付けている中、

相変わらず本社ではブルーノ氏の評価が上がっている。



人間的には俺は合わんって思ったが、

仕事はできる!って考えるようにする。

そう本社が評価してるのだ。

それに何はともあれ、前職ではMD職までしてるのだ。

権限は与えられなかったとはいえ、

仕事はできる人間なのだ。


って思う事にしよう。


そんなある日。

まだ入社前のブルーノ氏からメールが届いた。


「タイの事務所には雇用契約書はありますか?

これはタイ人のモチベーションを上げるのに必要です。

仕事を明確にしてあげて、タイ人のやる気をあげるべきです。

私の前職で使用していた契約書です。

タイ語でも記載しています。

もしタイの事務所に契約書が無いようなら、

この内容を説明してサインさせるべきです。」



おいおい、どうした急に。

急に「させるべき」って言われても。

しかもこの内容って…それお前の会社の契約内容だろ?

うちの会社の仕組みも内容もまだ理解していない入社前だろ?


モチベーションって言われても、

タイ人の離職に悩まされてるわけでもないし、そんな話なんてしていない。




これは本社側と何か話があったのかと電話してみたが、


しかし、本社側もなんじゃこれ?って。


入社前にこんなん送って来るなんてナンセンスだなぁ


結局、入社してから一緒に考えましょうって事で、波風立たせずに。



やっぱ、ちょっと変わった人かも。

暴走気味なのかな?


思ったことは言わないと、やらないと仕方がない。


そんな性格なのかもしれない。


こんなメールをいきなり本社に送るとは。


これはブレーキをかけるのに苦労するかもしれないなぁ。




なんて、こんなもんは序章にすぎなかった。



続く



暴走ブルーノ、加速準備中。って思った方は



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2018年12月18日火曜日

鳴り物入りで入社してきた男が、1カ月でクビになった話。 〜その2〜

前回の続き。


ブルーノ氏と食事を行くことに。

あの話脱線男と会話になるのかぁって心配していたが、

面接ではなく、

あくまでプライベートでの食事なので、意外と会話にはなった。

って当たり前かな。


特に仕事に対して、突っ込んだ会話もなく、

そもそも同僚のプライベートの話にあまり興味もない俺なので、

特にブルーノ氏の過去に迫ることもなかったが、

不意に前職の権限を与えられないって話を聞いてみた。


決裁権を全く与えられいなかった話は本当のようだ。

すべて本社にお伺いを立てないといけない。

会社の購入品はすべて本社の許可が必要らしい。

それはさすがに仕事にならんよな。

だってボールペン1本買うにも領収書が本社承認がいるとなると、

物事が進みはしない。

まして、この人はパワーないなってタイ人から思われちゃうので、

メンツもたたない。


ほうほう。


それは同情するよ。


俺もタイの当初は権限がなく、何人かのタイ人に舐められてた。


今では幾分か裁量権を与えられているので、

多少メンツは立つ。





面接の時には毛嫌いしていたが、

話してみると、

悪い人ではなさそうだ。


それに、この人と2名体制でやっていくのだ。


上手いこと人間関係を築くのに越したことはない。



ちなみにプライベートの事も聞いてみた。


奥さんはタイ人。

奥さんは病持ちのようだ。

病の詳細まで聞いていないが、

生活できないような病ではないが、治療が必要。

奥さんのことを思うと、頑張って仕事しないと!



ごめん、ブルーノ氏。

君を誤解していたよ。


良い奴じゃないか。


じゃ、今は奥さんと住んでるんですか?


「いや、今奥さんは日本にいます。」

はい??

なぜ日本に??

なんでも、かつて日本で2人で暮らしていたらしい。

奥さんは日本で仕事をしているし、

日本を気に入っているので、日本を去りたくないようだ。

そしてブルーノ氏のみタイに戻ってきた。

なぜ??

こんな捻じれ生活初めて聞いたぜ。


ブルーノ氏はタイで働きたい!って希望をもっている。


タイ、タイで働きたい。


タイに固執する男の影に、女有り。


ブルーノ氏も所詮この類か?

しかも病気もちなんじゃないんですか?

それに子供も奥さんと日本にいるだって?


怪しい・・・


しかし、プライベートの事はええとしよう。

人それぞれいろいろ事情ってもんもあるだろう。



若干怪しさが残ったが、

思った以上にまともな人かもしれん。

入社まであと2ケ月ほど。

思えばタイで一人の駐在員も寂しいもんだ。


どこまで打ち解けるかわからんが、

ブルーノ氏と上手くやっていこうかな。




あの頃は、まだそんな事を思ったりした甘い俺もいた。


続く。



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2018年12月16日日曜日

鳴り物入りで入社してきた男が、1カ月でクビになった話。〜その1〜

タイの事務所に日本人を1名補充する事となった。


俺のいる事務所には、

日本人は俺一人。

足りない部分は日本からの出張者でカバーしてもらっていたのだ。


しかし、ここらで日本人をもう1名駐在員を増やそう。

経験のある40代を採用して、

タイの事業所に新展開を期待しようじゃないか。


と盛り上がる本社。


うむ?


という事は俺は降格か?

そのあたりはうやむやなまますすんでいたが、

まぁ給料は変わらないようなので、どっちでもよかった。



そんな中、候補者を何名かタイで面接した。

本社側の幹部数名、実務に携わる課長級、そして俺の数名での面接。

そこに現れたのが今回の主役ブルーノ氏だ。

さすがに本名を出すわけにはいかない為、

偽名、ある程度のフェイクを入れて行く。

ちなみに日本人だ。



ブルーノ氏は40代半ば。

現在はタイでMD職(現地社長)をしているようだ。

MDの職に就いているようだが、

本社から権限を与えてもらえないらしい。

権限をもって仕事をしたい、ってのが今回の転職の動機のようだ。


この時点で俺は疑問視。

だって、それって信用されてないんじゃない?で終わった。

転職したら権限与えられるって甘い話だ。



それにしても、このブルーノ氏。

よくしゃべる。

面接で聞いていない事も、

話がそれ始めても、

とどまることもなくしゃべるのだ。


オチもなく。

つまり面白くない話ってことだ。

このおっさんと働くのは疲れそうだよ。

だって、会話にならんよ、これ。


ブルーノ氏の話は本線を基本的にづれているのだ。

これで営業職が務まってるのが不思議なもんだ。

そもそもこっちの質問の意図、理解してる?


そして長い面接終了。


2時間にも及ぶ面接が終わった。


そんな長くってことは、もしかしたら本社メンバーはブルーノ氏を気に入ったのか?


やばいぞ、それなら。



本社のメンバーから感想を聞かれる。


俺は△っす。

だって、話してる内容が意味不明っす。


しかし、本社のメンバーからは概ね好評だった。

絶賛する者もあらわれた。

しかも幹部クラスが。。


これは嫌な予感。


自分で考えて営業する積極性がある!らしい。

よくこんな面接で読み取れたな。

そんなもん、面接なんで何とでも言えると思うのだが。



そして何か月か過ぎると、

本社側でブルーノの評価がうなぎ登りに上がっていた。


あいつしかいない!

ああ言う男を待っていたんだ。


と言う始末。


正直、どこに惚れたのかわからんっす。



が、お偉いさんが気に入れば、話はとんとん拍子にすすむ。


どうやらブルーノ氏の現職の退社の話もすすみ、


本当にあのブルーノ氏が入社してくる日が現実味を帯びてきたのだ。



ブルーノ氏はタイに滞在中だったので、

本社からは一緒にご飯でも行って親睦を深めなさいとの指示も。



嫌だ。


だって会話なんて通じないよ。


あの永遠に本線に戻らない話をしろと?


そんな中、ブルーノ氏からメールが・・・


「宜しくお願いします。

私はあなたの上司になりますが、偉そうにはしません。

一緒の会社をどうよくするか考えましょう!

前回参加したセミナーの資料です。

タイ人のモチベーションを上げる方法などについての資料になります。

是非、参考にしてください」



いきなり俺の上司宣言。

本社からはフラットな立場を言われていたのだ。

まだ決まってないと思いますが?いつから上司なんですか?


って言うのは、打つのを辞めといた。

ケンカしたいわけではない。

同じ職場になるなら上手いことやらないといけないわけだし。




タイ人のモチベーションをどうこう言う前に、

どうやって仕事を受注するか考えましょう。


って打ちたかったがこれも止めておいた。


こういうセミナーに参加する人種と言うのは、

モチベーションアップ的な話が大好きで、正義と化しているので、

波風立たさない方がよい。






そして・・・


「ご飯でも行きましょう」



とうとう来たか。


まぁ俺もサラリーマンの端くれ。

行きたくない食事会の参加には慣れてるわ。


あぁまともな話出来るのかなぁ。



続く




話が長いだけで、ええ人そうやん!って思った方は


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