そんなブルーノ氏がとうとう本社に入社してきた。
とうとう始まるのだ。
本社で1年の研修をしながらタイにも出張で協力。
1年後には本格的にタイ駐在で実力を発揮してもらう。
そんな本社からの通達がきた。
暴走気味のブルーノ氏。
1年もの期間に何かしでかすんじゃないか?
モチベーションアップの為の取り組みとか、思いあがった理想論とか、
そんな発言を本社で主張して、その後処理をこっちで。
あぁ、余計な仕事が増えるのだろうか?
ブルーノ氏はそんな俺の心配など知らずに、
本社で研修に励むこと2週間。
なんと、もうタイの出張命令がでたのだ。
タイへの出張予定のエンジニアがタイ語NGのため、
タイに同行して通訳&補佐しろとの御通達。
ブルーノ氏はタイ歴も長い為、
会話程度のタイ語は話すことができる。
もうタイ事務所に来るのか?
本社での評価はまだ高いのか?
これはいずれブルーノ氏はトップにし、俺は彼の部下になるのか。
しかしそれが会社組織というもの。
なんとか彼とコミュニケーションを取る必要がありそうだ。
しかし、そんな流れが大きく変わる。
それはブルーノ氏の出張数日前だ。
同行で来るエンジニアはこっちでホテルを予約。
ブルーノ氏はタイにも詳しいので自分でホテルをとると主張。
まぁどこでも勝手に泊まってくれていいのだけど、
出張者を預かる身からすると、どこのホテルに泊まるかは知っておきたい。
ブルーノ氏はどこに泊まるのか??
本社でもその話題が持ち出した。
ブルーノ氏は何も報告していないのだ。
本社幹部「ブルーノよ。君はどこに泊まるのだ」
ブルーノ氏「いや、えーと。私はタイに知り合いが居るもんですから」
「その部屋の方がコストも安いですよ」
本社幹部「おいおい、遊びに行くんじゃないぞ」
「会社の仕事だ。そこで何かあった場合、だれが責任を持つのだ。」
ブルーノ氏「いや、えーと、でも…ごにょごにょごにょ」
本社幹部「勝手なところの泊まるんじゃない。ホテルに泊まりなさい。」
「泊まるところは、タイの責任者に報告しなさい。常識だ馬鹿もん!」
ブルーノ氏の片鱗が出始めたようだ。
本社幹部より電話がかかってきた。
「すまん、とんでもない奴をタイに送り込むことになるかもしれん。
ちょっと暴走する気配があるので、必ずお前に報告、連絡するように伝えてるから。
ホテルの名前はあとでブルーノからメール来ると思う。」
急展開の評価ダウン。
あれほど高評価だったのが2週間の本社研修でこの様だ。
本社幹部よりブルーノ氏から宿泊場所の連絡が行くからと言われたが、
結局、ブルーノ氏からの何の連絡は来ないまま出張当日。
たしかもうタイに到着しているが何の連絡もない。
さすがに本社幹部に連絡を入れた。
ブルーノ氏からメールも電話も無い事。
勝手にホテルをとられても、毎日の送迎は出来ないこと。
何も連絡ないので、仕事内容は何も指示していないこと。
タイに到着したかどうかの連絡もないこと。
本社もびっくり。
あいつ、何も連絡無いのか!!
すぐに、ホテル名と住所、電話番語を連絡させるから。
と怒っていたが、そんなブルーノ氏を評価してたのは君たちだよ。
と言うのは控えておいた。
本社幹部からの怒りの通達があったのか、
その日の夜、殴り書きのようなメールが届いた。
前職時代に住んでいたというサービスアパートの名前。
結局、ここに泊まるなら、なぜあれほど無駄な主張をしてきたのか?
こんなしょーも無い事で、
会社からの批判を受けながらも、宿泊先にこだわったのか。
そして、ホテル名の下には住所も記載されていた。
タイの住所なのでピンと来ないのだけど、
ブルーノ氏滞在先のこのホテルは、バンナ地区になると思っていたが、
ベーリン地区という記載。
え、あそこってベーリンか?
ま、いいか。
この時は、若干の違和感を残しながら納得したが、
この住所があとあとに大きな波紋を残すことに…
次回からはクズ話だよなって思った方は
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