2013年9月14日土曜日

オンヌットの飲み処~ナイトマーケットでの思い出ぽろぽろ~

オンヌットに1年住んでいた。

BTS駅の横のコンドミニアム。

食事は決まって、横のナイトマーケットだった。

BTSから降りてすぐ、テント屋根の下ががやがやしている。

そこを奥に進むと、こんな感じ。



席は適当に座れば良い。

ビール頼むところも2箇所ある。

俺は奥のほうを好む。

店員さんがかわいかったからだ。

当時、タイプど真ん中の子がいた。

俺はその子をオンヌットの天使と名づけた。

さすがに毎日行ってるとみんな俺の事を覚えてくれるし、

注文しないでも、ビアチャンが出てくる。




天使も微笑んでくれる。

天使は童顔であるが、若干肩幅が広い。またそこが良かったのだ。



引っ越してからは、足が遠のいてしまったオンヌット。

久々に訪れてみた。

ここ数年でオンヌットはコンドミニアム建設ラッシュ。

それに伴い、外国人居住者も増えているのか、

ナイトマーケットの客の3分の1くらいは外国人だ。

日本人もチラホラいる。

屋台が並んでいるが、日本食3軒(なんちゃって)、ファーストフード系2軒(ドイツ風)と、

なんでも食えるのが外国人にも人気なのだろう。


思えば、1年間ここで飲んでいた。

いつものカウンターに座る。

覚えてくれてたチャンガールがチャンを持ってくる。

「久しぶりね。どこ行っていたの?」

引越したんだよって会話をかわす。


オンヌットの天使は今はいない…


一人でカウンターで飲んでると、ほろ酔いでいろいろ思い出すものだ。

そう、男はたそがれるのと、過去を思うのが好きなのだ。

そして過去を美化して、またたそがれる。

一人ビールの最高のつまみだ。


美化された俺の過去。


ここでは、いろいろな人たちと飲んだ。

あっちゃん似のタイ人と、偶然遭遇したのもここだ。

その子とは、ここで3回ほど飲んだ。

あっちゃんの姉ちゃんと、マレーシア男と4人で飲んでいたこともある。

あっちゃんが横にいたタイ人姉弟の2人に話しかけ6人で飲んだ。

そしてデロンデロンになりながら、

みんなでアソークのディスコに行った。


あっちゃん達は勝手に帰宅したが、

その姉ちゃんと仲良くなり

送ってもらう車の中でキスをした。

すばらしいサクセスストーリーだった。


そしてその後、彼女はエロマッサージ屋で働いていることを俺に告げた。


ネットでその店を見ると確かにその子がいた。

コメント欄に、○○ちゃんは最高!ねっとりフェ○と書いてあった。

ショックというより、ムラムラしたあの日。

俺は31歳、確かに青春していた。



ゴーゴーバーのTちゃんともここでよく飲んだものだ。

Tちゃんはオンヌット住まい。

非番の日の晩飯はここで2人で食べた。

ビアタワーを飲み、チムチュムを食べた。

支払いもお互いが出し合った。

今日は付き合ってくれてありがとうってビアタワーを奢ってくれたりもした。

彼女は夜の戦士だが、ここではただの女の子だった。

Tちゃんとは、そのころはほぼ毎週会ってたくらいだ。

映画好きだったので、

映画鑑賞後、ここでお酒を飲むのが基本パターンだ。

たまに、彼女の友達とボーリング行ったり、同僚の女の子の失恋のやけ酒に付き合ったりした。

夜の○○があったわけではない。

ただ、心が惹かれていたのは確かであった。


ある日、Tちゃんが俺の携帯の写真のアルバムを見た。

他の女の子の写真が出てくる…

その子たちは、よく行くバービアの女の子達だったところで、

ただ飲みながら写真を撮ってたところで、

言い訳にしかならない…


「気にしないよ。私も夜の仕事してるわけだし。私たちは好きな時間に会えばいいじゃん」


言い訳っぽいことを言っていた俺に、彼女はそう言った。

それから俺たちは会っていない。



タイに来る前に別れた彼女(日本人)ともここで飲んでいた。

わいわい飲んだ日もある。

そして、最後は若干けんか別れのような形で終わった。

それからお互い連絡は無い。



ぼーっとここで飲んでいたら1年間の思い出が流れた。

たそがれた。

そういうビールもうまい。



31歳、まだまだこれからである。


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